神奈川県の黒岩祐治知事は16日の定例記者会見で、新型コロナウイルスに感染した90代の女性が受け入れ先の病院が見つからずに自宅で死亡したとした15日の県の発表について、誤りだったと明らかにした。
【自宅療養に備えたい物資のリスト】
実際は女性は病院に搬送され医師の診察を受けた後に自宅に戻り、翌日死亡していた。黒岩氏は「感染者が増えて現場が混乱し、間違った情報を公表した。おわびを申し上げる」と陳謝した。
県は事態の経緯を聞き取った鎌倉保健所からの報告を基に、「女性は救急搬送されたが受け入れ先が見つからず、やむなく自宅に戻った翌日に亡くなった」と発表した。県は今後経緯の詳細を調査する。
県によると、女性は同県鎌倉市在住で、8日に発熱やせきを発症。かかりつけの医師の抗原検査で新型コロナの陽性が判明した。9日に自宅で息をしていない状態の女性を同居の家族が見つけ、その後死亡が確認された。【岡正勝】
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